それは、後輩が先輩を追い抜くことです。
立場が上でも実力が無ければ上下関係が変わります!
でも・・・
正直、私はあまり好きではありません。
下克上(下剋上)とは?
下克上(または下剋上)とは、日本史において下位の者が上位の者を政治的・軍事的に打倒して身分秩序(上下関係)を侵す行為をさす。
下克上(または下剋上)とは、日本史において下位の者が上位の者を政治的・軍事的に打倒して身分秩序(上下関係)を侵す行為をさす。
下克上は美容師の世界ではよくある話です。
でも、これって・・・、人間関係が気まずくなるんですよね~
同じ職場で人間関係が気まずいのはちょっと・・・
平和主義の私には耐えられません。
でも、仕事を頑張れば頑張るほど、この現象は自然と起こります。
私の美容師見習い時代は・・・?
『下克上は私とは無縁』そんなふうに思っていました。
店販キャンペーンで商品が売れるようになった私は、勢いに乗り始めました。
目標を達成するため、少しでもお店の売り上げに貢献するために、私は店販のアプローチを頑張りました。
そんなある日のことです。
私は、いつものようにお客様と自然な会話を楽しんでいました。
すると・・・
今日、私がまだ会話してないお客様を発見!
セット面で雑誌を読みながら、担当スタイリスト(チーフ)が来るのを待っていました。
待ち時間の間、少しでもお客様に楽しんでもらいたいと思った私は、お客様のところへ向かいました。
最初は、たわいのない話をしていたのですが、店販キャンペーン中ということもあって、どうしても話が店販の話につながります。
なので、いつものように店販の話をすると・・・案の定。
お客様が商品を「使ってみたい!」と言いました。
私は、担当スタイリスト(チーフ)が来るまでのつなぎができ、しかも店販が売れたことに”今日も良い仕事ができた”と思いました。
しかし・・・、どうやらこれは、私の自己満足だったみたいです。
営業後。
終礼が終わりました。
私の店販売り上げも順調で、このままだと目標を達成できそうです。
キャンペーンが始まったときは”やばい”と思っていたのですが、やり方を変えて、最初のマイナスを取り戻しました。
このまま行けば、私は目標を達成できます。
それどころか、店長の目標金額に並ぶかもしれません。
私はそんな状況を思い浮かべワクワクしていました。
すると、チーフが私に一言。
「さっきのお客様は、私が言おうと思っていたのに・・・」
私はハッとしました。
それは、チーフの店販の売り上げが伸びていなかったことを思い出したからです。
私が店販のアプローチ方法を変えたせいで、チーフの店販売り上げが伸び悩み始めていたのです。
「あぁっ・・・」
私は全てのお客様に、チャンスがあれば店販のアプローチをしていました。
知らず知らずのうちに、チーフのお客様にもアプローチをしていたことに気付かなかったのです。
「やってしまった・・・」
私は思いました。
自分の売り上げのことばかり考えていて、他のことに気が回らなかったのです。
「1年生なので許せる?」
普通なら、1年生なので思いっきりやってほしいから許せることだと思います。
でも・・・
「私は1年生であると同時に店販キャンペーンのリーダーです。」
リーダーならもっと周りを見なければ・・・
自分のことだけではなく、他のスタッフのことやキャンペーン全体の進み具合、そして仕上がりイメージを持っておかないといけません。
このときの私は、自分のことしか考えていませんでした。
このやり方を続けたら、私の目標は達成できる。
でも、チーフの売り上げが伸びません。
そうしたら、チーフとの人間関係が悪くなる・・・
私は、売り上げを優先してチーフとの人間関係が悪くなることを恐れました。
下克上!?
店販売り上げ、私の1日のペースはチーフを超えました。
このままでは、チーフの売り上げを抜きます。
私は、これはまずいと考えました。
それは、明らかに最近チーフの雰囲気が・・・機嫌が悪いからです。
もめ事が嫌いな私は、人間関係を優先することにしました。
次の日。
私は、店販のアプローチ方法を変えました。
アプローチは控えめに、チーフのお客様にはアプローチしないことにしたのです。
すると、雰囲気と勢いで仕事をしていた私の売り上げは、この日を境に止まりました。
「・・・・・・・」
売り上げペースは落ちたものの、チーフとの人間関係は悪化せず・・・、むしろ良くなりました。
これが不思議なことに、以前より人間関係が良くなったように感じます。
頑張って店販を売っていた時に比べ、頑張ったふりをして店販が売れないと嘆く方が不思議と可愛がられるのです。
「・・・・・・・」
こういう関係って・・・ちょっと疲れますよね。
店長のお客様に店販アプローチをして店販を売っても、店長の売り上げは下がらないのに・・・
って、むしろ上がります!!
でも、チーフの場合は・・・
これが力の差なのでしょうか?
圧倒的な力の前には何をしても太刀打ちできないけど・・・
圧倒的ではない力の差には・・・
アイディアや工夫で対抗できます。
つまり、戦略次第で先輩の売り上げは抜ける・・・
私はこの店販キャンペーンで、このことを実感しました。
「・・・・・・」
でも・・・、やっぱり・・・
これは、人間関係を悪化させる要素があると考えた私は、先輩の立場を優先させることを選びました。
これで良いのか?・・・悪いのか?
私にはよく分かりませんが・・・
私はこの出来事を境に、先輩の立場を守る仕事をするようになりました。
本当は、思いっきり自分の力を試したいけど・・・
もめ事だけは絶対に嫌なので・・・
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