パーマ前シャンプーはシャンプーテストの項目にはありません。
『パーマ前シャンプー』って何??
と、思った方のために簡単に説明します。
「パーマ前シャンプーとは、パーマをかける前にするシャンプーです!」
って、そのまんまの意味ですね。(笑)
このシャンプーは、カットやカラーのシャンプーと少し違います。
それは、施術が変わると目的が変わるからです。
シャンプーテストに合格した私は、このことを知りませんでした。
テストに合格したら、全てのシャンプーに入客できると思っていました。
まぁ、教えてもらってなかったので仕方ない部分もありますが・・・
美容師見習いの私は、美容師の仕事についてあまりにも無知でした。(汗)
|カットのシャンプーとパーマ前シャンプーの違いとは?
美容室でシャンプーをしていた方やパーマをかけたことがある方はご存知だと思いますが、カット時のシャンプーとパーマ時のシャンプーは違います。シャンプーは施術内容によって変わるのです。
<カット時のシャンプー>
カット時のシャンプーは、ワンシャンプーとツーシャンプーの2回のシャンプーをします。このシャンプーは、頭皮や髪の毛の汚れをとることが目的ですが、気持ちの良いシャンプーをすることも目的のひとつです。
なので、シャンプーの力加減や頭の痒いところがないかを、お客様に聞いて確認します。
シャンプーマンは、そのお客様の要望に合わせてシャンプーをします。
<パーマ時のシャンプー>
パーマ時のシャンプーは、カット時のシャンプーと違ってパーマの前にワンシャンプーのみ行います。この時、気を付けることは、優しく簡単にシャンプーすることです。
その理由は・・・?
①頭皮にを傷つけないため
カット時のシャンプーと同じシャンプーをしてしまうと、頭皮の皮脂膜を奪い頭皮が傷つく可能性が高くなります。
もし頭皮が傷つくと・・・?
傷口にパーマの薬液がしみ、頭皮に湿疹(皮膚炎)ができ、かぶれる可能性があります。
これを防ぐためには、頭皮の皮脂膜を出来るだけ奪わず頭皮を傷つけないように優しく簡単にシャンプーをしなくてはならないのです。
※シャンプー剤は皮脂膜を奪うので注意が必要です。
健康な状態の頭皮は、24時間かけて皮脂膜を元に戻します。つまり、シャンプー後は皮脂膜が奪われているということです。
②パーマのかかりを良くするため
髪の毛が汚れていると、パーマのかかりが悪くなったりかかりムラができたりします。パーマ前シャンプーは、これを無くすのが目的です。
髪の毛汚れってどんな汚れ・・・?
髪の毛の汚れは、外気の汚れ・スタイリング剤の汚れ・皮脂の汚れなど、いろいろあります。これが髪の毛に付着しているとパーマがかかりにくくなります。
「家でシャンプーしてきたからシャンプーはいらないわ!」
と言うお客様が時々いますが、シャンプーは美容室でパーマをかける前にしましょう。
来店までに髪の毛が汚れることもありますが、お客様は自宅でトリートメントを付けてくる場合があります。トリートメントが付いているとパーマのかかりが悪くなります。
こういうお客様はトリートメントを付けている自覚がないので、カウンセリングはしっかりしましょう。
|まとめ
このように、カット時とパーマ時のシャンプーのやり方は異なります。シャンプーマンは、施術内容や施術目的に合わせてシャンプーのやり方を変えなくてはなりません。
シャンプーテストに合格しても、そこはただのスタート地点であってそこから少しずつ学ばないといけないということです。
うぅ~ん、・・・シャンプー技術は意外と奥が深いのです!
そしてさらに、これでスタイリストになった時に差が付きます。
それは、仕上がりをイメージしながらシャンプーをすることです。
この髪型にするにはどういう施術をするかイメージするのです。
答えから方程式をつくる!
髪型を方程式の答えとすると、それを導き出す等式を施術工程とします。
このやり方で考えると何通りもの等式ができるはずです。
これがスタイリストになったときの自分のアイテムになります。
私の場合は・・・美容師見習いの時はこのことを理解できませんでした。
なので、後々苦労しました。(汗)
でも、そのせいで得られたものもたくさんあります。
まぁ、どちらにしてもやらなければいけないので・・・
私の経験上、早めに行動するのがおすすめです。
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