美容室ではどう使う?接客用語「恐れ入ります」の使い方とは?

美容師の接客用語の中に『恐れ入ります』という言葉があります。
接客業のお仕事をされている方は、ご存知だと思いますが・・・





この『恐れ入ります』って、どうやって使うの??






美容室に就職したばかりの私には、この”恐れ入ります”の使い方が分かりませんでした。

今まで、この言葉を聞いたことはあるものの、日ごろ使わない言葉、聞きなれない言葉ということもあって、使い方が分かりません。



国語の時間に習った言葉だと思うのですが・・・



そういえば、私は国語が苦手でした。(苦笑)

そのせいか、意味もうろ覚えで。。。(汗)



きっと、私みたいに、”恐れ入ります”の言葉の使い方が分からなくて、困っている方は意外と多いはずだと思います。

ということで、そんな困っている方のために「恐れ入ります」の言葉の使い方を私流に説明してみようと思います。


まぁ、「恐れ入ります」の使い方が分からなかった私が説明するので、上手く解説できるかは分かりませんけど・・・(汗)





[。+ 私流プチ国語 +。]


「キリッツ!、キョーツケ!、レイ!」


「お願いします!」


ということで、第1回『私流プチ国語』の時間を始めます!
(1回きりかも・・・)

では、まず最初に、「恐れ入ります」の意味と使い方を簡単に説明します。





「恐れ入ります」の意味は?






①「ありがとうございます」と同じ意味合いで使われます。

②「すみませんが」と同じ意味合いで使われます。


「恐れ入ります」は、主にこの2通りの意味合いで使われます。

そして、


①は、人に感謝するときの挨拶として使われます。

②は、人に話しかけたり、何かを頼んだりするときに使います。


こうして、意味だけ見ると、特に難しいことはありません。

そう、意味は難しくないんです。

問題は使い方なんです。


私は、この使い方が分からず、「恐れ入ります」という接客用語でつまずきました。(泣)


では、次に使い方をみてみましょう。





「恐れ入ります」の使い方は?






「恐れ入ります」を使う場合、ちょっとした条件があります。

それは、


ⓐ 目上の人(上司・先輩・お客様)に対して使うこと

ⓑ感謝の気持ちと申し訳ない気持ちの両方の気持ちのときに使うこと


です。

つまり、同期や後輩には「恐れ入ります」とは言わないことになります。



では、下の例題でみてみましょう。




<例題1>

①の「ありがとうございます」の意味合いで使う場合


美容室で働いている美容師A子さんがいます。A子さんは美容室に就職して3ヵ月目の1年生。
この度、初めて美容室で働きます。そして、A子さんのできる仕事はシャンプーと雑用のみ・・・
(ここまでがA子さんの設定です)

ある日、A子さんは店長にお客様をセット面にご案内するように言われました。
A子さんは、待合で待たれているお客様をセット面にご案内。
その途中に、A子さんはアシスタントケースに入れているコームを落としてしまいました。

「あっ・・・」

と、思ったA子さんは、落としたコームを拾おうと振り返ると・・・
お客様がコームを拾っていました。そして、お客様が

「落としましたよ!」

と一言。。。
 



ちょっと設定が長くなりましたが・・・(汗)

この状況で、A子さんはお客様に何と言葉を返したでしょう?





<例題2>

②の「すみませんが」の意味合いで使う場合


ある日、A子さんは店長に受付の仕事を頼まれました。来店したお客様の受付対応です。
A子さんは、この3ヶ月で受付の仕事を何度もしているので、基本的な対応はできます。

「いらっしゃいませ。」

お客様が来られました。お店の常連のお客様で、いつも予約なしで来られるお客様です。
A子さんは、このお客様と何度もお会いしているので、お客様の顔と施術内容は覚えています。
でも・・・

「名前を忘れてしまった・・・」

名前が分からないので、カルテが出せません。。。
 



この状況で、A子さんはお客様に何と言って名前を聞いたでしょう?





2つの例題をつくってみましたが、どうですか?

おそらく、みなさん、バッチリ答えられた?と思います。


では、私の回答をチェックしてみますね。





<例題1の回答>

恐れ入ります




※備考

このような場合、ⓐとⓑを両方とも満たしているので、「恐れ入ります」を使うことができます。
この時「恐れ入ります」を使うと、感謝の気持ちと申し訳ない気持ちを同時に表現できます。


ちなみに私の場合は、このようなとき「ありがとうございます」を使っていました。感謝の気持ちは言葉で表現、申し訳ない気持ちは表情で表現、目上の人に対しては声のトーンで表現していました。
美容室にもよりますが、アットホームで地域密着型の美容室ではこれでも良いと思います。

って、むしろこれの方がいいかも・・・?




<例題2の回答>

恐れ入りますが、カルテをお出しするのでお名前をお伺いできますか?




※備考

これは回答の例文です。「恐れ入りますが」が含まれていれば、言い回しを変えてもかまいません。


ちなみに私の場合は、このようなとき「恐れ入ります」以外の言葉を使っていました。「あの~」とか「すみませんが・・・」とか「お客様・・・」とか・・・
ただ、ここで気を付けていたのが、言葉以外の表現の仕方です。
私は申し訳ない気持ちを表情と声のトーンや大きさで表現していました。




例題に対しての回答は、一例にすぎません。

なぜかって、それは、TPO(時・場所・場合)でベストな回答が変わっていくからです。





「恐れ入ります」の使い方のまとめ





私は美容師時代、「恐れ入ります」という接客用語をほとんど使うことがありませんでした。
その理由は、私が勤めていた美容室は”アットホームで地域密着型の美容室”だったからです。
アットホームで地域密着型の美容室では、少し砕けた感じでしゃべることの方が大切みたいです。



と言っても、接客用語の基本は必要ですけど・・・



逆に、大型店・高級店の美容室では、言葉遣いは重要になります。
「恐れ入ります」というクッション言葉は、確実に使いこなせなければなりません。
つまり、時、場所、場合において言葉を使い分けるセンスと技術が必要だということです。


こう考えると、美容師の接客で使う言葉って、意外と奥が深いんです。





TPO+魅せ方で言葉を使い分ける。





って、人によりますけど・・・



うぅ~ん、そうですねぇ~・・・



もしかしたら、「恐れ入ります」というクッション言葉は、美容室ではほとんど使わないのかもしれませんねぇ~・・・



でも、使うとしたら、レセプションかな??

あと、クレーム対応とか電話対応とか・・・



って、そういえば・・・私、レセプションで使ってましたね。(汗)

ずいぶん前のことなので・・・、忘れてました。(汗・汗)






それでは、長くなりましたが、第1回「私流プチ国語」の時間を終わります!


「キリッツ!、キョーツケ!、レイ!」


「ありがとうございました!」





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