寝ながらシャンプー!?アシスタント時代の失敗談

サロンの雰囲気にも慣れ、仕事にも慣れてきたときのことです。
わたしは仕事中にやってはならないことをしてしまいました。

それは・・・





寝ながらシャンプーです!





たぶん美容師さんなら一度は経験があるはず・・・?

って、もしかして私だけ??



いや、きっとあるはずです!!



あれって、極度の疲労が溜まったときに訪れるんですよねぇ~

あと、ご飯を食べた後とかエアコンの温度がちょうどいい時とか・・・

一瞬、うとっと落ちてしまいます。

この一瞬は、長い時は10分ぐらい続いたりして・・・

この睡魔にはなかなか勝てません。




あの時もそうでした。

サロンの練習と夜のアルバイトの両方が忙しくて疲労が溜まった時のことでした。

この日もいつものようにシャンプーばかりしてました。

お昼ご飯を食べ終わり、1時間ぐらいが経ったときのことです。


私がいつもシャンプーをしている店長のお客様が来られました。

このお客様は、私のことをかわいがってくれている常連のお客様です。

カットが終わり、いつものように私がシャンプーに入ります。

事件はこのとき起きました。



緊張感が解けて気が緩んだのか、私はシャンプーをしながら寝てしまったのです。

こういう時は、不思議と手は動いてるものです。何とかごまかせたと私は思っていました。

シャンプーが終わるとセット面にご案内、それから店長にブローで仕上げをお願いしました。



そしていつものようにお見送りをしてそのあと・・・



「シャンプー中、寝てたでしょう?」


店長が私に言いました。


「あっ、・・・」


私がシャンプー中に、寝ながらシャンプーしてたのがばれてました。(汗)

気づかれないようにうまくやったつもりだったのですが・・・


「すみません。」


私は、自分の非を認めました。


「お客様も気づいてたよ。」


と、店長に言われて


「えっ・・・」


気づかれずになんとか出来たと思っていたのに・・・。

どうやらお客様にも気づかれていたみたいで・・・。




この後、店長に怒られると思っていたのがあきれられ、チーフからは爆笑されました。

シャンプー中の顔がそうとうやばかったみたいです。


チーフにいろいろ聞いてみると、シャンプー中は手が動いたり止まったり、それを10分ぐらい繰り返していたみたいです。

お客様もそのおかしな動きに気づいて、顔にかかったガーゼの横から私のことを見ていたみたいで・・・。





最悪です!!





だからシャンプーの後、目も合わせてくれないし何も話してくれなかったのかと私は納得しました。

私がお客様の気分を悪くさせてしまったのです。

私は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。




このお客様が次回来られた時どう対応するか・・・

私はこのお客様に何ができるか考えました。





同じ失敗を繰り返さない!





これしかありません。

起きてしまったことは仕方ありません。

なぜなら事件が起きる前に戻せないからです。



それよりこの後どうするか・・・?



問題が起こらないように細心の注意を払うのがプロの仕事ですが、人が行うことに完璧はありません。ちょっとしたミスや失敗はどうしてもつきまといます。

大切なのはこの後どうするかです。




私が寝ながらシャンプーをした後、どう行動したか!?




正直、どう行動したかよく覚えていません。

ただ、この先シャンプー中にこんなに激しく寝ることはありませんでした。

このお客様にも嫌がられることなく、次のシャンプーにも入れました。

きっと隠れたところで店長のフォローがあったのだと思います。





美容師アシスタント時代の失敗はつきものです。

アシスタントの時は、失敗しても先輩方がフォローしてくれます。

と言っても、失敗をしていいわけではありません。

仕事に対して真剣に取り組むことは最低限必要なことです。

ただ、どんなに真剣に取り組んでも失敗するときは失敗します。




失敗を成長につなげる!!




失敗してもその失敗が成長につながればいいのです。


『なのでアシスタントの時は出来るだけたくさん失敗すればいい!』


と、私は思います。

だって、スタイリストになったら失敗は許されないから!

だからアシスタントの時に、たくさん失敗することで学ぶのです。

それが売れる美容師になるための下準備です。





私はアシスタント頃、失敗ばかりしてました。

要領が悪く不器用で、言い訳ばかりしてたのでよく注意されていました。

そういえば店長に「言い訳男」と呼ばれてましたね。(笑)

でも、そこから逃げず諦めなかったから今の自分があるのだと思います。




『若い時の苦労は買ってもせよ』って言いますからね!






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