今日は2回目のシャンプーテストの日です。
1回目のシャンプーテストの反省を活かし、私は今日までシャンプー練習を頑張りました。
今度こそシャンプーテストに合格できるはず!!
意気込みだけは誰にも負けてない自信があります!
では、本題のシャンプーは??
正直、運を天に任せると言った感じでしょうか?
やれるだけのことはやったので、あとは練習したことを練習通りにやるだけです。
2回目ということもあって前回よりは緊張していませんが、全店スタッフが集まるとやはり緊張します。
私は無事シャンプーテストに合格できるでしょうか??
営業が終わると、前回のシャンプーテストと同じようにスタッフみんなが本店に集まります。
合格者がまだ出ていないということもあって、今回は前回とは違った変な雰囲気です。
きっと、教え方に問題があると先輩方は注意されていたのでしょう。
先輩方の雰囲気が前回と少し違います。
この雰囲気を無意識に感知した私は、前回とは違うプレッシャーみたいなものを感じていました。
今度こそ合格しなくては・・・
本店にスタッフが集まると、前回と同じようにシャンプーテストが始まりました。
テストの流れは前回と同じです。
ただ一つ、違うと言えば・・・
今回のシャンプーテストのモデルは、前回と違うことです。
前回は各店店長がモデルになってくれていましたが、今回は各店チーフもシャンプーモデルに加わります。
これは私の予想外の出来事でした。
でも、モデルが誰であろうと関係ありません。
仕事ではシャンプーする相手を選べないのですから・・・
当然、それを考慮してのモデルです。
私は予想外の出来事に緊張するどころか妙に落ち着いていました。
そして私は、前回より落ち着いてシャンプーテストに臨みました。
そして、テスト終了!!
今回は前回と違って、あっという間にシャンプーテストが終わりました。
2回目だから??・・・かな??
私は前回より緊張せずにスムーズにシャンプーが出来ました。
それは、シャンプーモデルになってくれたチーフの髪がシャンプーしやすかったことにあります。
これなら合格できるはず!?
私はテストの結果に少し期待しました。
シャンプーテストの合格発表!!
合格者を発表するこの瞬間は、妙に緊張します。
2回目のシャンプーテストの合格者は・・・
「I支店、Kさん!!」
みんなが拍手します。
私は、Kさんなら今回のテストで合格できると、テストを受ける前から予想していました。
それは、前回のシャンプーテストで、私はKさんに勝てないと思ったからです。
なので、Kさんがシャンプーテストに合格するのは計算のうちです。
私は、次の合格者の発表に期待しました。
すると・・・
「今回のシャンプーテストの合格者は一人です。」
と、一言・・・。
私は、
「えっ??」
と、一瞬驚き
「そっかぁ~、ダメだったかぁ・・・」
私は平然を装いました。
心の中では、悔しくて悔しくて仕方がないのに・・・
そしてこれで終わりかと思ったその時、チーフが言葉を続けました。
「続いて、今回もお流しのみの合格者を発表します。」
私は、ハッとしました。
そういえば、まだチャンスはある・・・
「お流しの合格者は本店のOさん、そしてK支店のY君です。」
私はビクッとしました。
それは、私の名前(K支店のY君)が呼ばれたからです。
「ハァ~、・・・・・」
喜びよりホッとした安心感の方が先にきました。
お流しのみですが、やっと合格できました。
これでやっと、入客出来る・・・
私はだんだん、わくわくしてきました。
そして、ようやく嬉しさがこみ上げてきました。
でも・・・
同期のT君はテストに不合格でした。
同じ店舗ということもあって、これはちょっと気まずいです。
T君になんて声をかけたらいいか分からず、私からはそのことには触れませんでした。
私にとって嬉しいはずのお流し合格は、ちょっと気まずいお流し合格に変わりました。
でも、明日からお流しに入らなくてはなりません。
シャンプーテストにすら合格してない私は、人の心配をしている場合ではないのです。
私は、美容師という仕事はこういう仕事なんだと改めて実感じました。
そして美容師に限らず、前に進むということはこういうことなのだと・・・
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