そのためには、シャンプーの練習が必要です。
私はシャンプー技術を習得するために、シャンプーの練習を頑張りました。
でも、頑張れば頑張るほど空回り・・・
私は先輩のアドバイスに悩み始めたのです。
美容室に入社してからの一ヶ月、私は同期のT君と毎日シャンプーの練習をしていました。
営業中は、ひまなときが多かったので、ひまさえあればシャンプー練習です。
さすがに毎日5時間以上練習していると、頭皮がひりひりして痛くなります。
しかも髪の毛いっぱい抜けるし・・・
本気でハゲるかと心配したぐらいです。(笑)
私の働くK支店は、基本的に夜型のお店です。
平日は、夕方までほとんどお客様は来られません。
仕事帰りや学校帰りのお客様が多く、早い時間はひまなことが多いのです。
なので私とT君は、この時間を利用してシャンプー練習をしていました。
早くシャンプーテストに合格したかったからです。
先輩の手が空いているときには、シャンプーをチェックしてもらいます。
私とT君の練習では、上達してるかよく分からないので・・・。(汗)
不器用な私は、毎回同じようなことを注意されていました。
注意点はこんな感じです。
<シャンプーチェックの注意点>
・プレーン(お流し)の時、顔に水が散る
・耳周りが不安定(水が入りそう)
・ネープを支える左手が不安定
・シャンプーの力加減がバラバラ、メリハリがない
・シャンプーの手の動きが均一じゃない
・シャンプー中、頭が揺れる
・タオルドライの力加減
これがシャンプーのときよく注意されていた点です。
細かく言えばまだまだありまが・・・挙げたらきりがありません。(汗)
そして、このシャンプーチェックで厄介なことがひとつあります。
それは、先輩によって言うことがバラバラということです。
当時の私には臨機応変に対応する能力がなく、正しいシャンプーのやり方ばかり求めて、なかなかシャンプーが上達しませんでした。
ある先輩は「こうした方がいい」というのに対して、他の先輩は「こうしたらダメ」と言った感じで、どちらのやり方が正しいのか分かりません。
私は、シャンプーのやり方に正解を求めていました。
でも、シャンプーのやり方に正解はありません・・・
シャンプーのやり方は美容室の数ほどあり、美容師さん一人一人で微妙に違うのです。
私はそれに気付かず、悩み続けていました。
そもそもシャンプーの目的は?
①頭皮、毛髪の汚れを落とすこと
②頭部のマッサージをすること(血流促進効果)
と、シャンプーの目的は主にこの2つです。
この2つを満たせれば、やり方が違っても問題ありません。
お客様を不快にさせないための必要最低限の技術は、どこの美容室(美容師)もほとんど同じだからです。(目的が同じなので)
このことを理解していれば、シャンプーのやり方の違いに納得できます。
先輩のアドバイスが違っても納得できるのです。
シャンプー技術を早く上達させるためには、考え過ぎず素直に吸収することです。
私のアシスタント時代は、物事に正解を求め、考え方に柔軟性がありませんでした。
でも、目的を理解することで考え方が変わります。
正解にこだわらず、一つの手段としてうけ入れること!
これが、シャンプー技術を習得する近道です。
人によって髪の長さや髪質、頭の形や耳の形は違います。
シャンプーのやり方が人によって違うのは当然のことです。
ただ一つ、注意することは、”各美容室でシャンプーの手順は決まっている”ということです。
それは、美容室のカラーであり美容室の売りです。
根本的に手順を変えることは、最悪の場合、美容室の経営理念に反することに繋がります。
先輩のアドバイスをテクニックとして受け入れることには問題ありませんが、シャンプーをオリジナル化するのは独立してからにしましょう。
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